医療機関でのクレジット使用について

多くの医療機関で、クレジットカードが使えないということは良くあります。

最近では1万円以上の診療費の場合のみ、クレジットカードが使用できるという医療機関も増えています。

医療機関でクレジットカードが使えない理由は、手数料が勿体ないからです。

私が所属している医療機関でも、クレジットカードが使えるようになってはいますが、手数料の3%がでかいので、まだ導入は行っていません。

患者さんも医療機関でクレジットカードが使えないことに慣れているので、使えないと説明すると、しぶしぶ現金で支払ってくれることが殆どです。

ただ、多くの医療機関で導入されれば、いずれは導入しなければいけないとは思っています。

ただ、1回の診療費が3%ひかれてもそこまで大きくはないですが、年間の診療費から3%と取られると考えると、その医療機関の経営を圧迫させることになるので、経営者が納得するまでには時間がかかりそうです。

年々保険点数が下がっている状況で、その上コストが増えるというのは、経営者ではない私でも導入が難しいことが理解できます。

現状、多くの医療機関の財政があまりよくないように感じます。

そのため、私が所属している病院では自費診療の内容を増やしています。

自費診療であれば、自由に値段を増やせるし、また、他の同種の医療機関でやっていないことであれば、患者さんを取られる心配もありません。

最近多くの病院で自費診療の内容を行っているのは、そのためです。

病院は潰れないと思っていましたが、いざ自分が勤めていると、近隣の病院が閉院したという話もよく聞きます。

理由は、院長が高齢になって、後継ぎもいないから閉院するということも多いですが、財政的にやっていけないという理由もよく聞きます。

日本は高齢者が増えて、医療費がひっ迫しているということも、理解はしていますが、点数が減って町のクリニックが減ってしまっては意味がありません。

ギリギリの経営でやっている医療機関も多いので、すべての医療機関がクレジットカードが使えるようになるのはまだ先になると思います。

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