時間外対応加算と時間外等加算について

患者さんからよく質問を受ける項目として、時間外対応加算と時間外等加算というものがあります。

会計を行って、診療明細書を渡したときに、私は6時までに受診したのに、なんで時間外対応加算が取られているの!と怒鳴られることがたびたびあります。

今は窓口に立つことが少なくなったので、後輩から、患者さんからこういう質問を受けたのだけど、どうしたらいいですか?という質問で対応することが多いです。

「時間外等加算」について

上記の質問の例のように、患者さんが思い描いている時間外の加算は「時間外等加算」になります。

「時間外等加算」はそれぞれの医療機関が時間外と届け出をしている時間に受診をされた場合に算定されます。

私が所属しているクリニックでは午後6時以降と土曜日の12時以降。そして日曜祝日を時間外と設定しています。

その時間に受診された場合は、時間外加算が算定されます。

時間外に受付しているの?と思うかもしれませんが、たまにあります。

例えば、僕が勤めている病院では6時半まで受付を行っていますが、診療が終了するのは7時過ぎることが多々あります。

そのため、7時頃に受診されたけど、患者さんがまだ残っていて、緊急性があった場合は受付をする場合があります。

その時には時間外加算を算定させてもらっています。

「時間外対応加算」について

次に「時間外対応加算」について説明します。

「時間外対応加算」は24時間患者さんの受け入れを行っている医療機関や、電話での対応を行っていたり、土日祝日も診療を行っている医療機関が、届け出を行い算定できる点数になります。

少し前までは「地域医療貢献加算」という名前でした。

文字の如く、地域の医療に貢献しているという加算です。

要するに土日祝日や時間外でも診療を行っている医療機関なので、地域医療に貢献しているということで、算定ができる点数になります。

正直前の名前の方が分かり易かったのに何で変えたんでしょうか・・・

「時間外対応加算」は初診の場合は算定ができませんが、再診の場合は常に算定ができます。

土日祝日限らず、平日の日中でも算定ができます。

なので、平日の日中に受診したのに、明細書に「時間外」と書かれた明細を渡されたら戸惑うでしょう。

私自身は医療機関に勤めるまでは、金額を気にすることはあれど、明細書の内容を気にする事はありませんでした。

ですが、医療機関に勤めてからは、他の医療機関に受診した際もかなり注意してみるようになりました。

毎月皮膚科を受診しているのですが、基本的に同じ薬をもらうだけなので、診察で済むことが殆どですが、たまに「頭に炎症があるようなので、お薬を塗っておきましょう」と言われ、塗られた時に、軟膏処置の点数が算定されていました。

額面でいうと100円ぐらい差が出た記憶がありますが、私からは100円かもしれませんが、保険組合には200円以上請求されています。

なんて無駄なんでしょう!

それから保険点数を算定する場合、絶対に患者さんに間違った保険点数を算定されないよう細心の注意を行っています。

また、質問を受けた場合に、患者さんにしっかりと分かり易く説明ができるよう注意をしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました