ガンダムのガシャポンフィギュアシリーズ「MSセレクション」。
1990年代に発売されたシリーズですが、現在でも中古ショップやオークションなどで見かけることがあります。
このページでは、私が所有しているMSセレクションを実際に撮影し、MSセレクション1~7のラインナップや発売時期、造形の特徴などを紹介します。
単純に当時の商品情報をまとめるだけではなく、30年近く経った現在の状態や、実際に手に取って感じた造形・塗装についても紹介していきます。
MSセレクションとは?
MSセレクションは、バンダイから発売されていたガンダムのガシャポンフィギュアシリーズです。
1995年から展開され、ナンバリングされた「MSセレクション」は40弾まで続いた長期シリーズです。ナンバリング以外の商品も含めると、さらに多くのアイテムが展開されています。
当時のガシャポンでは「HGシリーズ」の一つとして展開されており、1990年代のガンダムの立体物を語るうえでも興味深いシリーズだと思います。
私自身、当時のMSセレクションを殆ど所有しており、このページで紹介している写真はすべて自分で所有しているものを撮影しています。
そのため、ラインナップだけではなく、実際の造形やパーツ分割、塗装、経年による状態の変化なども、自分で確認した範囲で紹介しています。
※MSセレクションの弾数については、ナンバリングされた商品を40弾として数えています。番外的な商品を含めると数え方が変わる場合があります。
MSセレクション1~7一覧
まずは、今回紹介するMSセレクション1~7を一覧にまとめます。
| シリーズ名 | 発売時期 |
| MSセレクション | 1995年12月 |
| MSセレクション2 | 1996年6月 |
| MSセレクション3 | 1997年2月 |
| MSセレクション4 | 1997年5月 |
| MSセレクション5 | 1998年3月 |
| MSセレクション6 | 1998年6月 |
| MSセレクション7 | 1998年10月 |
シリーズ名をクリックすると、それぞれのシリーズを詳しく紹介した個別記事を見ることができます。
発売時期を並べてみると、結構時間がたっていますね。
約3年経っていると考えると、とても長く続いたシリーズだと実感します。
MSセレクション1~7一覧
MSセレクション1
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ名 | MSセレクション1 |
| 発売元 | バンダイ |
| 発売時期 | 1995年12月 |
| 価格 | 1回200円 |
| 種類数 | 全5種 |

| No. | MS |
| 1 | ウイングガンダムゼロ |
| 2 | シェンロンガンダム |
| 3 | ガンダムヘビーアームズ |
| 4 | ガンダムデスサイズ |
| 5 | ガンダムサンドロック |
記念すべき第一弾。
最初はガンダムではなく、「新機動戦記ガンダムW」からの収録です。
現在のガンダムの立体物と比べると、パーツ分割はかなりシンプルです。
大体3~4パーツ程度で作られているものが多く、現在のフィギュアと比べると造形面では物足りなさを感じます。
ただ、個人的にはこのシンプルな作りに1990年代のガシャポンらしさを感じます。
今の技術で作られたフィギュアとは違い、限られたサイズと価格の中でガンダムを立体化していた時代の商品なので、造形を見るだけでも当時の雰囲気を感じることができます。
私はこういうところに歴史を感じるので、初期のMSセレクションもかなり好きです。

MSセレクション2
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ名 | MSセレクション2 |
| 発売元 | バンダイ |
| 発売時期 | 1996年3月 |
| 価格 | 1回200円 |
| 種類数 | 全5種 |

| No. | MS |
| 1 | ガンダム |
| 2 | ゼータガンダム |
| 3 | νガンダム |
| 4 | V2ガンダム |
| 5 | ゴッドガンダム |
MSセレクションシリーズの2弾目。
ガンダム、Zガンダム、νガンダム、V2ガンダム、ゴッドガンダムといった、歴代の主人公ガンダムが収録されています。
個人的には、こちらの方が「ガンダムのシリーズ」としては分かりやすいラインナップに感じます。
殆どが白の成形色ですが、細かいところまで塗り分けられています。
パーツ数も第1弾とそこまで変わらないため、大胆に省略されている部分もあります。
特にνガンダムは、特徴的なフィン・ファンネルが1つずつ独立しているのではなく、大きくまとめられています。
現在の立体物と比べると簡略化されていますが、200円のガシャポンということを考えると、当時としては面白い作りだったのではないでしょうか。

MSセレクション3
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ名 | MSセレクション3 |
| 発売元 | バンダイ |
| 発売時期 | 1996年6月 |
| 価格 | 1回200円 |
| 種類数 | 全5種 |

| No. | MS |
| 1 | ガンダムエックス |
| 2 | ガンダムエアマスター |
| 3 | ガンダムレオパルド |
| 4 | ガンダムヴァサーゴ |
| 5 | ガンダムアシュタロン |
続いて第3弾。
ガンダムXのMSを中心としたラインナップです。
徐々にパーツ分割も増えており、大体4~5パーツ構成で作られています。
特にガンダムヴァサーゴは、ただ立っているだけではなく、ストライククローを伸ばしたポーズになっています。
このポーズのおかげで、単純なサイズ以上に躍動感があります。
個人的には、このヴァサーゴの造形がかなり気に入っています。
一方で、初期のシリーズらしい部分も残っています。
背中のウイングパーツなどはかなり薄く、少し安っぽく感じる部分があります。
特にガンダムXのサテライトキャノンは薄く作られているため、現在のガンプラなどと比べるとかなり簡略化されています。
ただ、それも1990年代のガシャポンならではの特徴です。
また、この時代のガシャポンは白い成形色のパーツに塗装を施しているものが多く、現在のガシャポンや食玩とは作り方にも違いがあります。
彩色部分が多いMSでは、30年近く経った現在、表面にべたつきが出ている個体もあります。
私が所有している個体でもべたつきが発生していたため、中性洗剤を使って洗浄しました。

MSセレクション4
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ名 | MSセレクション4 |
| 発売元 | バンダイ |
| 発売時期 | 1997年2月 |
| 価格 | 1回200円 |
| 種類数 | 全5種 |

| No. | MS |
| 1 | ガンダム |
| 2 | シャア専用ザクⅡ |
| 3 | ザクⅡ |
| 4 | 陸戦用ガンダム |
| 5 | ガンダムダブルエックス |
第4弾は、ガンダムダブルエックス以外は宇宙世紀のMSが中心です。
第08MS小隊は大学生になってから見た作品なので、もっと後のガンダム作品だと思っていました。
しかし、実際には1990年代の作品なので、MSセレクションのラインナップに入っていることを見ると改めて時代の近さを感じます。
ガンダムは2回目の収録となりますが、第1弾と比べると造形がかなり良くなっています。
シリーズを追っていくと、少しずつパーツ分割や造形が進化していることが分かります。
そして、第4弾にしてようやくジオン軍を代表するMS、ザクが収録されました。
シャア専用ザクIIとザクIIはフル彩色ですが、私が所有している個体では、他のMSで見られたようなべたつきはありませんでした。
同じシリーズでも、素材や塗装状態、保管環境などによって経年変化に違いが出るのかもしれません。
このあたりは、古いガシャポンを集める上で面白いところでもあります。
→ MSセレクション4の詳細・実物レビューはこちら

MSセレクション5
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ名 | MSセレクション5 |
| 発売元 | バンダイ |
| 発売時期 | 1997年5月 |
| 価格 | 1回200円 |
| 種類数 | 全5種 |

| No. | MS |
| 1 | ガンダム |
| 2 | グフ |
| 3 | ドム |
| 4 | ザクⅡ |
| 5 | ウイングガンダムゼロカスタム |
続いてMSセレクション5。
殆どが宇宙世紀のMSですが、ここで突然ウイングガンダムゼロカスタムが収録されています。
この統一感の無さが個人的には素敵です。
当時の最新ガンダムを何としても収録したいという気概を感じます(笑)。
そして、他のMSと比べてもゼロカスタムは力の入れようが違います。
パーツ分割も多く、細かく造形されています。
ウイングガンダムゼロカスタムは、その後のガンダム立体物でも何度も商品化されていますが、1990年代のガシャポンでここまで造形されていることを考えると、かなり頑張っていると思います。
現在の精密なガンダムフィギュアと比較するともちろん違いはありますが、当時のサイズと価格を考えると非常に興味深い立体物です。

MSセレクション6
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ名 | MSセレクション6 |
| 発売元 | バンダイ |
| 発売時期 | 1998年3月 |
| 価格 | 1回200円 |
| 種類数 | 全6種 |

| No. | MS |
| 1 | ガンダム |
| 2 | ゴッグ |
| 3 | シャア専用ズゴック |
| 4 | ザズゴック |
| 5 | ハイゴッグ |
| 6 | 高機動型ザク |
続いて第6弾。
個人的には、MSセレクション1~7の中で一番好きなシリーズです。
この頃になると、パーツ分割、造形ともに細かくなり、初期のシリーズにあったチープさがかなり減っています。
フィギュアを手に取ったときにも、見た目から重さを感じるようになりました。
今回収録されているMSは、ジオン軍の水陸両用MSが多く、特徴的な爪の造形もシャープに作られています。
特にハイゴッグの造形が素晴らしいです。
両腕のパーツの接続が特殊で、軸可動もしませんが、単純に立体物として見てもかなり完成度が高いと思います。
1990年代の200円ガシャポンということを考えると、この造形には驚かされます。
今発売されても、サイズの小さいフィギュアとして十分通用するのではないかと思うほどです。

MSセレクション7
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シリーズ名 | MSセレクション7 |
| 発売元 | バンダイ |
| 発売時期 | 1998年6月 |
| 価格 | 1回200円 |
| 種類数 | 全5種 |

| No. | MS |
| 1 | ガンダム |
| 2 | ガンキャノン |
| 3 | ジム |
| 4 | シャア専用ズゴック |
| 5 | ズゴックE |
そして最後はMSセレクション7。
ジャブローでの戦いをイメージしたようなラインナップになっています。
ジャブローの戦いといえば、シャア専用ズゴックとジムが対峙する有名なシーンがあります。
この2体を並べるだけでも、劇中の雰囲気を楽しめるのが面白いところです。
個人的には、このシリーズもかなり好きです。
特にジムの造形が気に入っています。
ジムはガンダムと同じ形状のシールドを持っていますが、ちゃんとジムらしい色に塗られています。
こういう細かいところを見ると、当時の開発者がガンダムの設定やデザインをしっかり理解していたことが伝わってきます。
200円のガシャポンだからといって、すべてを簡略化してしまうのではなく、MSごとの特徴を残そうとしているところが面白いです。

MSセレクション1~7で感じる造形の変化
ここまで1~7まで見てくると、シリーズの中でも少しずつ造形が変化していることが分かります。
初期のMSセレクションは、パーツ分割が少なく、現在のフィギュアと比べるとかなりシンプルです。
しかし、シリーズが進むにつれてパーツ分割が増え、細かい部分まで造形されるようになっています。
特にMSセレクション6あたりになると、初期のシリーズと比べてかなり立体感があります。
個人的には、MSセレクションを集めるときは単純に「どのMSが入っているか」だけではなく、シリーズが進むにつれて造形技術がどのように変化していったのかを見るのも面白いと思っています。
30年前のMSセレクションの経年劣化
MSセレクションは1990年代の商品なので、現在では発売から30年近く経過しています。
そのため、中古品を購入するときには経年による状態の変化にも注意が必要です。
特に私が気になったのが、フィギュア表面のべたつきです。
表面がテカテカしていたり、触ったときに少しベタベタしたりする個体があります。
原因については、素材の経年変化や可塑剤の移行などが考えられますが、実際にすべての個体で同じ原因が起きているのかまでは分かりません。
少なくとも、私が所有している個体では、べたつきが発生しているものと、ほとんど発生していないものがありました。
今回はMSセレクション3で特にべたつきが気になりました。
見た目にもテカテカしてしまうので、私は中性洗剤を使って洗浄しました。
私が所有している個体では、洗浄することでべたつきがかなり軽減しました。
ただし、古いフィギュアは素材や塗装の状態によって結果が変わる可能性があります。
実際に洗浄する場合は、いきなり目立つ部分を洗うのではなく、目立たない部分で状態を確認してから行った方が安心です。
また、中古ショップやオークションなどで購入する場合は、写真だけでは表面の状態が分かりにくいことがあります。
30年前のガシャポンを購入する場合は、造形やラインナップだけではなく、経年劣化についても確認しておくことをおすすめします。
現在のガシャポンとMSセレクションを比べてみる
現在発売されているガシャポンや食玩と、1990年代のMSセレクションを比べると、造形や色分けの違いに驚かされます。
現在の立体物は成形色そのものを機体に近い色にしたり、細かいパーツ分割を行ったりすることで、かなり複雑なデザインでも再現できるようになっています。
一方、当時のMSセレクションは、限られたサイズと200円という価格の中でMSを立体化しています。
そのため、パーツ分割が少なかったり、一部のパーツが薄く作られていたり、細かい部分が省略されていたりします。
それでも、実際に手に取ってみると「このサイズでここまでガンダムらしく見せているのか」と感じる部分があります。
現在のフィギュアと単純にどちらが優れているかを比べるのではなく、当時の技術や価格の中でどこまで再現しようとしていたのかを見ると、MSセレクションの面白さがより分かると思います。
私が一番好きなのはMSセレクション3
MSセレクション1~7の中で、私が一番好きなのは第3弾です。
理由は、ガンダムXのMSがまとまって収録されているからです。
2026年はガンダムXが30周年ということで、現在改めて注目されています。
ガンダムXは放送当時から現在まで、立体化の機会が他のガンダム作品と比べて多いとは言えません。
そのため、1990年代のMSセレクションでガンダムXのMSがまとめて立体化されていること自体に、個人的にはかなり価値を感じています。
特にガンダムヴァサーゴのポーズは、単純な立ち姿ではなくストライククローを伸ばしているため、今見ても印象に残ります。
当時の立体物だからこそ感じられる味もあり、私にとってMSセレクション3は特に思い入れのあるシリーズです。
MSセレクション1~7まとめ
MSセレクション1~7を改めて並べてみると、1990年代のガンダム立体物が少しずつ進化していく過程を見ることができます。
初期のMSセレクションはパーツ分割も少なく、現在のフィギュアと比べるとシンプルです。
しかし、シリーズが進むにつれて造形が細かくなり、MSセレクション6や7では、200円のガシャポンとは思えないような造形を見ることができます。
個人的には、
- ガンダムWのMSが収録されたMSセレクション1
- 主人公ガンダムが揃ったMSセレクション2
- ガンダムXのMSが揃ったMSセレクション3
- 宇宙世紀MSが中心となったMSセレクション4
- ウイングガンダムゼロカスタムが印象的なMSセレクション5
- 水陸両用MSの造形が魅力的なMSセレクション6
- ジャブローを思わせるMSセレクション7
というように、それぞれに違った魅力があります。
また、発売から30年近く経過しているため、現在では経年劣化もMSセレクションを集めるうえで無視できないポイントになっています。
昔のガシャポンを中古で購入するときは、造形やラインナップだけではなく、べたつきや塗装の状態なども確認しておいた方が安心です。
これからも所有しているMSセレクションを少しずつ紹介していく予定なので、1990年代のガンダムのガシャポンが好きな方は、ぜひ個別の記事も見てみてください。