ステロイドとの向き合い方

アトピーでなくても炎症を起こしたときにぶつかるのはステロイド剤の使用についてです。

私は局所的に炎症がひどくなったところだけはステロイドを使用するようにしています。

ステロイドの効果はすごいです。

赤くはれていた部位が少し塗っただけで、翌日にはきれいになっていることもしばしばあります。

それを見ると副作用が怖くなります。

ただ、今の落ち着いた皮膚の状態にしてくれたのもステロイドのおかげでもあります。

子供のころは親の方針からステロイドの使用は一切しませんでした。

そのため、炎症がひどいときには体中から液が出てくるため、包帯を巻いて登校をしていました。

また、プールもとてもしみる為、小学校、中学校の間は一回も入れませんでした。

高校生ぐらいになってからは、自ら病院に通うようになり、病院で処方されたステロイドも用法を守って使うようになってから、見た目的にはほとんどアトピーに見えなくなりました。

お酒を飲んだ時や温泉に入った時などは顔がすぐに赤くなることはありましたが、ほとんど目立たなくなりました。

ただ、一時期ステロイドを一切断っていた時期があります。

地方に転勤になって、病院にもろくにいけなくなってしまい、薬の補充ができなくなってしまったため、その時期はかなりひどくなりました。

一度かゆくなると寝ているときにものすごくかいてしまい、朝起きると布団が血だらけといった日も多くありました。

そういった時期を経て、しっかりと病院に通って薬を処方してもらう必要性をつくづく感じるようになりました。

今のステロイド剤の使用状況

今は基本的に保湿剤を全身に塗って、少し炎症が出ているところだけ、ステロイドを塗るようにしています。

炎症も落ち着いたら長くつけるのではなく、弱いステロイドに切り替えていき、それでも大丈夫ならステロイドを断つという方法を取っています。

炎症が引いた=治った!と勘違いしてステロイドをいきなり断つとぶり返してしまうことも少なくありません。

極端な投薬ではなく、皮膚の状態を見ながら塗っていくことが大切です。

ステロイド=悪

僕の親もそうですが、ステロイド=悪と考えている人も少なくありません。

僕が務めているクリニックでもステロイドを使いたくないという人もお見掛けします。

確かに成長期のステロイドの使用は成長に影響を及ぼす可能性もあるので、使用は慎重になった方がいいと思います。

ただ、ある程度大人であれば、適度の使用は病院の先生の指示に従って使用すれば、安全性に問題はないと思います。

もちろん大人でもステロイドを使用すると副作用がありますので、定期的に病院を受診する必要があります。

炎症によって長くつらい時期を過ごすのではなく、ステロイドを使用して一気に治療して、ゆっくり弱いステロイドにシフトしていくというイメージの方がメンタル的にいいと思います。

顔が真っ赤な状態で表に出ることはとてもつらいことなので、適度に付き合っていくことが重要だと僕は思っています。

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